１２．【安心した取引におけるパートナーの重要性】

日本の商品を中国市場で展開するには双方が安心して取引できる仕組み構築が必要です。

しかし中国進出において、その仕組み構築が容易でない理由が以下のように挙げられます。

1. 言語と文化の壁：

　異なる言語と文化の最大の壁は、コミュニケーションと信頼構築の難しさにあります。

　意図が伝わらないままのコミュニケーションは誤解を生む可能性を残し、現地商文化の 理解にも支障をきたす恐れがあります。

2. 法的な制約と規制：

　中国の法律や規制は急遽変わることがあり、それに適応するのは容易ではありません。通関や販売における法的なハードルが高まり、取引が円滑に進まない可能性があります。

3. 信頼性の欠如：

　日本の商品が中国市場において十分なネームバリューがない場合、消費者の信頼を獲得するのは難しいです。中国の消費者が商品を知る機会がない限り、期待される販売のスピードや量を達成することは難しいかもしれません。

4. 物流の課題：

　中国の広大な地域において、物流の確保が課題となります。商品の供給網が確立されていない場合、店舗におけるスムーズな販売が難しくなります。

　これらの言語と商文化の差異、法的な制約、信頼性の確保、物流の課題といった様々な課題が存在し、これらをクリアして初めてマーケットの入り口に立ちます。

　現地にパートナーを持たず、日本国内からアプローチする販売がいかに難しいかということは容易に想像がつくかと思われます。

(難しいというよりもリスキーと言った方が近いです。)

ここから更に商品の認知向上のため、中国市場でのSNS露出やクチコミ促進のマーケティング戦略を展開する必要があります。

今後は人気商品をオンラインストア上に置いておくだけで売れる時代ではありません。

一方オフライン販売ではオンラインとは異なり、物流ネットワークがネックとなります。

これらの取り組みをしっかりと押さえる事により、商品が中国市場で「売り手にとって」安心して取引されるような仕組みとなります。

将来的には現地とのパートナーシップがいかに密であるかが成功のカギとなります。