49.フォロワー数が“信用”なのか改めて考える──“数字の裏側”には何があるか」
- taniguchishoji1220
- 2025年12月16日
- 読了時間: 4分

第一章 フォロワーが“新しい信用”として流通し始めた理由
中国市場、特にオンライン市場領域では、
フォロワー数(ファン)が一種の「信用通貨」として扱われてきました。
これは偶然ではありません。
そもそもオンラインプラットフォームが普及する以前、
企業が海外に商品を持ち込むためには、現地代理店・卸・展示会など複数のレイヤーを経由する必要があり、
取引の前段階で「信用」を可視化する手段がほとんど存在しませんでした。
そこにオンライン店舗(SNS)が登場し、
・フォロワー数=発信力
・発信力=潜在販売力
・潜在販売力=事前的な信用</b>という単純な等式が浸透しました。
中小メーカーにとってこれは大きな追い風となりました。
従来、商品を展開していくには現地で総代理店契約を結び、販路を確保することが信用となっていました。
そしてオンラインプラットフォームが主流となり、ストアの評価として信頼が可視化される運びとなりました。
そこからさらに加速し、評価を1から貯めずとも
SNSでフォロワーを獲得しているKOL/KOC(配信者)と組むことで即座に「信用の補填」ができ、かつライブ配信によって販売の初速も作れる。
フォロワーは、「誰でも持てる看板」として作用したのです。

第二章 数字依存の副作用──“何が本当か”が企業では見えなくなる
フォロワーが信用の代わりになる時代。このシンプルな構造は同時に巨大な盲点を生みます。
●盲点①:フォロワーの「質」まで判断できる者はほとんどいない
中には購入されたフォロワーも混在します。或いは特定のジャンルでは強いが、他ジャンルでは全く売れない偏ったフォロワー構成もあります。
しかしメーカー側はフォロワー10万と聞けば「すごい人」という解釈に寄りやすい。これは自然なことで、本業ではないジャンルにおいてフォロワー構造を解析しうる知見を持つ事は非常に難しいです。
●盲点②:フォロワーの多さ=販売力ではない
中国ライブコマースでは、
「“売れる人”はフォロワーの多さとは必ずしも比例しない」という現象が定着しつつあります。
極論ですがフォロワー100万のKOLが思ったように売れず、逆にフォロワー数千のKOCが想定以上のCV(成果)を出すケースは珍しくありません。理由は単純でライブ配信は“視聴者との関係性”を売る行為であり数字そのものを売る行為ではないからです。
●盲点③:数字だけを信用軸にすると“急拡大→急失速”が起こる
数字を信用の中心に置くと、依頼主であるメーカーはどうしても大きな数字へ寄ってしまい、短期の成果を求めがちになります。
しかしそれはしばしば、
・ブランドの価格設計
・流通管理
・権利保護(商標)といった“守り”の基盤が整う前に、販売だけが先に走ってしまう結果を生みます。
フォロワー数という“信用”はとても便利ですがその信用はきわめて脆い。表面の数字が強化されるほど、裏側の不整合が大事故につながりやすくなるのです。

第三章 企業が再び「堅牢な信用」へ立ち戻らざるを得ない理由
フォロワー数は信用の入口として確かに有効です。しかし「取引の信用」には全く別の構造が存在します。
メーカーが海外展開を進める過程では、実際には次のような信用が最終的に問われます。
・商標権が自社に帰属しているか
・価格と流通がコントロールできる設計になっているか
・不正販売に対して即応できる管理体制があるか
・代理する相手に“業務を任せられるだけの透明性”があるか
SNSの数字が“外向けの信用”を作るなら、商標・流通設計・契約管理などは企業内部の“実質的な信用”を支える部分です。
ポイントは
—信用の入口(フォロワー)と、信用の出口(商標・流通・法的裏付け)は別物であるということ
このギャップこそが、境界が溶ける時代の最大の盲点です。
SNSの数字で勢いだけ作れてしまうからこそ、守りの設計が後回しになりやすい。だからこそ企業は今、改めて「誰に信用を預けるか」を慎重に選ぶ時代に入っています。
実務としては、
・商標登録の窓口
・海外向け契約まわりの事前整理
・流通の基礎設計 といった“フロント業務”の重要性が一段と増しています。
販売力を外部の数字で補う時代だからこそ、裏側の信用設計を任せられる相手が求められている。
そしてその流れは今後さらに強まります。
まとめ
フォロワー数が信用として扱われる時代は、企業にとって大きなチャンスです。ただその一方で、数字に引きずられたまま販売へ突入するとブランドの土台が不安定になりやすいのも事実です。
大切なのは、“数字の信用”と“実質の信用”を別々に扱い、両方を整える視点を持つこと。
フォロワー数は信用の入口として活用しつつ、商標や流通設計といった出口の信用も同時に固めていく。
そのバランスを冷静に見抜き、必要なところにしっかりと専門性を預けられる企業こそ
境界が溶ける時代で長く生き残っていくのだと思います。
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