36.「整っている商品」だけが生き残る──価格・流通・商標をどう設計したか(第2回)
- taniguchishoji1220
- 6月26日
- 読了時間: 4分
更新日:10月17日
「バズった商品が、あっという間に売れなくなる」──そんな現象に、私たちは何度も直面してきました。売れること自体は悪くありません。
問題は、「売れたあと」の市場に対して、備えがあるかどうか。
第2回では、その備え=「整える」という行為の中身について、私たちが実際に行った対策を構造的に紹介します。整っている商品だけが、生き残ります。
第1章:「売れたのに消える」商品
短期的で発注が急増し、2〜3ヶ月で注文が止まる。その商品にはいくつかの共通点がありました。
・SKU展開があるにも関わらず、求められるのはたった1SKUだけ
・並行輸入や類似品が出回る
・価格が崩れ投げ売りが始まる等
詳細は<前回記事:https://www.taniguchishoji.online/post/「売れたのに、死ぬ商品-生き残る商品」-その境界線(第1回)> つまり、整えられていない商品は、売れた時点で崩れ始めているのです。

第2章:だから「先に整えた」
私たちは「整える」ことを“売る準備”とは考えていません。それは「売れたあとも生かすため」の設計です。 ♦ 商標の取得
バズった後に最も多いのが「すり替えられるリスク」類似品、類似パッケージ、これらの規制には繋がりにくいですが、
ブランド盗難、及びブランド誤認、希望価格を下回る価格での流通
──これらを未然に防ぐため、現地での商標登録を最優先で行います。
→商品を所有する日本の会社と商品の中国語名をリンクさせるというイメージです。 また「商標登録があるから取り扱いに至る」というパターンが多くなっており
TmallやJD(京東)などのECプラットフォームではむしろ商標がなければオフィシャルとして出店できません。 ♦ 流通経路の明示と管理
並行輸入を完全に防ぐことはできません。
だからこそ価格安定のために、流通ルートは確実に整備し提示します。
新規業者が“入り込めない構造”を作ることが重要です。
「どの卸問屋から商品が出て、どこの小売へ届くのか」を明確にし、
かつ新たに中間業者が入れない流通価格を協議したことで中抜きの旨みがない構造にしました。
♦ 価格の安定設計
ライブ配信やSNSで火がついた商品ほど、後からの値崩れリスクが高まります。
そして売れてからの値崩れはブランド全体を破壊します。
だからこそ、最初の取引段階で価格ルールを共有し、違反時の対処方針も明示しています。
現在契約中のメーカー様とは、違反業者への出品停止対応まで踏み込む体制を整えてあります。 また小売価格が安定していることにより、ライブ販売での特別価格が際立つ形になります。
ライブ配信者(KOL)に対しても「ライブで売って終わり」ではなく、「売った後、どう評価されるか」まで見せられることが次の提案の信頼になります。 ♦ SKU戦略と販売設計
正直どの商品がバズるかは不明です。
しかし複数あるうちの1バリエーションだけが売れる状態になることは避けたい。そこでバリエーションがある場合、その方向性を絞った販売を前提とした提案設計を行っています。
可能な限り“広げながら売れる”状態を維持できるよう尽力しています。

第3章:「整っている」から任せてもらえる
整った状態があるからこそ、バズった後でも
・メーカー
・KOL(ライブ配信者)
・卸業者
それぞれの立場で“安心して関われる”状態に。「整備は売るための準備」でなく、「巻き込むための前提条件」です。
整備された体制があるからこそ、KOL側にも安心を提供でき
「売ったあと」まで視野に入れた提案が可能になります。
第4章:展示会で「広く伝える・渡す場」を作る
展示会にて私たちが目指しているのは
“バズ”を起点に生まれた代表商品を軸に、正規品として販売できる商品群を
卸業者・小売業者へ直接提案できる場とすることです。
売る仕組みと売れる土台。
その両輪を整えた上で、ようやく「商品を渡す準備」が整ったと考えています。

まとめ
バズの“その先”まで考えた時、商品の中身以上に問われるのは「整っているかどうか」です。
整っていないバズは、ただの事故と変わりません。本当に広がるべき商品とは、「売れたあとも守れる」設計がなされているものだと私たちは考えています。
短命のヒットではなく、長く続く商品として市場に定着すること。そのために、「整える」ことを最初に選ぶ。それが、私たちの基本戦略です。
ヒットを狙うのではなく、市場で生き残れる状態を作ることこそが、海外販売の起点になります。
🔁 次回予告(第3回)
次回は、整えたその後──ライブ配信の実践と成果についてご紹介します。「ただ配信すれば売れる」わけではない。
“整えたあと”の選択肢としてのライブ配信をお伝えします。

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