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41.失敗から学ぶ中国市場のリアルvol.2

更新日:10月17日


「気づけば類似品だらけ」──オリジナルが埋もれるリスクとは


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中国市場に向けて商品を展開する際、メーカーが直面する課題は少なくありません。とくに「越境EC」や「中国輸出ビジネス」においては、


1️⃣ 並行輸入による価格崩れ2️⃣ オリジナルを模した“類似品”の登場3️⃣ 偽物(コピー品)の流通4️⃣ 自社商品の流通経路が不透明なまま広がること


といったリスクがブランド価値を大きく損なう要因になります。


これらの問題は「商標登録」「流通戦略」「価格設計」と密接に関わっており、

適切な対策を取らなければオリジナル商品は市場の中で簡単に埋もれてしまいます。


本稿ではその中でも特に“類似品”に焦点をあて、「なぜ中国市場で類似品に埋もれてしまうのか?」「どうすれば差別化とブランド保護を実現できるのか?」

を具体的な視点から整理していきます。



第1章:類似品は“自然発生”ではなく、構造から生まれる


中国市場で人気が出た商品は、短期間のうちに「よく似た商品」が市場に並ぶことが少なくありません。デザインや機能が似るだけでなく、見た目・名称・訴求ポイントまでそっくりに作られるケースが多く

消費者からすると「どれが本物かわからない」状況になりやすいのです。


こうした現象は“偶然”ではなく、中国市場に根付いた商流や販売の構造から生まれているものです。

※ここでいう構造とは、

・誰でも仕入れられるオープンな流通経路(正規ルート・非正規ルートが混在)

・早く・安く売ることを優先するバイヤーの姿勢

・商品力よりも価格やスピードが重視される市場環境

といった仕組みの積み重ねを指します。

「いつの間にか自社商品のそっくりが流通していた」という経験をされたメーカーも決して少なくありません。



第2章:類似品が広がった“後”に困るメーカーの共通点

では類似品が出回った後に困るのはどのようなケースでしょうか。

実際に多く見られるのは、以下のような共通点です。

・商標を取っていなかったため法的に主張できなかった

・流通ルートが不明で「どこから流れているか」が曖昧だった

・強みを活かしきれず、オリジナル商品の立場が弱くなってしまった

・現地の販売状況を把握できず、気づいたときにはシェアを奪われていた

・そもそも「類似品が出回っていること」に気づいていなかった


つまり類似品そのものが問題なのではなく、それに対応できる仕組みを事前に整えていなかったことが大きな痛手につながっているのです。


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第3章:類似品を完全に“防ぐ”ことはできない


しかし“埋もれない”設計は可能です。

重要なのは「類似品の出現をゼロにすること」はできなくても、類似品に埋もれない仕組みを持つことはできるという点です。


そのための柱となるのが、以下の「三点設計」です。

・価格設計:「安さ」ではなく「信頼」で選ばれる理由を明確化

・商標設計:名称やロゴを守るための事前登録と運用

・流通設計:正規ルートの設計:バイヤーにとっての「安心できる仕入れ先」

実際に信頼性を可視化できている商品はバイヤーやKOL(インフルエンサー)からも支持が続きやすいです。


▶ 関連コラム紹介→ vol.1|“売れすぎた商品”がなぜ崩壊したのか?



第4章:類似品に囲まれても選ばれる仕組みづくり

「コピーされない」ことを目指すのではなく、「コピーされても揺るがない」仕組みを持つことです。


類似品のリスクは中国市場に挑むメーカーにとって避けられない前提です。

だからこそ求められるのは、商品単体ではなく「販売の構造ごと差別化する」こと。


・「似ているけど安い方」ではなく「本物だから選ばれる方」に位置づける

・ブランドストーリー、価格帯、販路管理を一体設計する

・バイヤーやKOLに「正規ルートで扱うメリット」を提示する


こうした仕組みがあれば類似品が出てもオリジナルの価値は揺るがず、むしろ信頼性を強めることができます。


つまり

・商品の魅力を「伝え方」まで含めた設計

・適正な「価格帯」での販売ルールの徹底

・「販路」を管理し正規ルートから買うメリットの提示

この3つが揃った状態こそが、商品単体ではなく販売設計ごと差別化されている状態です。



まとめ


類似品の存在は中国だけでなくどの市場で避けられない現象です。しかし整えられた構造を持つメーカーほど埋もれにくいという事実があります。


過去の失敗事例が示すのは、「商品の完成度」だけでは守れないという教訓です。大切なのは「どう届け、どう見せ、どう守るか」という全体設計。

自社商品の未来を守るために“整える”視点を持つことが求められています。


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